77年目の終戦の日。「日本必敗」の分析結果を無視して戦争へ突き進んだ日本の政治について考える

こんばんは、佐藤ことです。

突然ですが、今日から松田都議とYouTubeチャンネルを開始することになりました!!

YouTube自体は3年くらい前からずっとやりたいと思い続けていましたが、編集が大変で…まずは週2ペースで更新していければと思ってますので、チャンネル登録お願いします!!

そして本日8月15日は終戦の日。私にとっては亡き祖父の誕生日の前日、という感慨深い日でもあります。

本当は今日から娘とガールスカウトの3泊4日のキャンプに参加する予定だったのですが、コロナがピークを迎えていることもあり、キャンプは中止に。帰省も難しいと判断して、今年のお盆は本を読んだりしてまったり過ごしています。

その中で、「昭和16年夏の敗戦」を再読。元東京都知事で小説家、そして先月行われた参院選で維新から立候補し当選された猪瀬直樹さんの1983年に出版された著作です。

エリート官僚や軍人、民間人など各分野の優秀な若手を集めて昭和16年に発足した「総力戦研究所」で、日米開戦の是非を分析。データをら持ち寄り客観的かつ合理的に机上演習を重ね、精鋭達が8月に導き出したのは「日本必敗」という結論だった…。しかしデータは捻じ曲げられ葬り去られ、判断の根拠も責任の所在も曖昧なまま、ムードだけで日本は開戦を迎えていく。

一度目はたしか2年ほど前に音喜多さんにおすすめされて読んだのですが、読む前はフィクションだと思っていたのでノンフィクションだと気づいてびっくり。物凄い取材量と徹底して調査・分析された事実の上に積み上げられたストーリー。

しかも、やるべきことは分かりきっているはずなのに対応できない日本政府の様子はまさに「失われた30年」やコロナ禍にあっても不合理で場当たり的な対応を続ける今の日本にも似ていて、1983年に書かれたとは思えないほど。

日本という国がどうして開戦に突き進んでしまったのか。そしてもしも今同じ状況にあって、日本はデータに基づいて決断が下せるのか。何度読んでも考えさせられます。

もしまだ未読の方は、ぜひ夏の間に読んでみてください!

それでは今日はこのへんで。