本日4/2は「世界自閉症啓発デー 」です。
(そして4/2~4/8は発達障害啓発週間)
青いものを身につけたり、各地でランドマークが青色にライトアップされる日。
近年は「自閉症」ではなく、「自閉スペクトラム症」や「ASD」と表現されるようになりましたが、みなさん単語は聞いたことある方が多いと思います。
自閉症は、「常に自分の殻に閉じこもっている状態」と考えられたり、「親の育て方が冷たかったということが原因ではないか」と思われることがありますが、これは正しくありません。
脳の発達の仕方の違いから「他の人の気持ちや感情を理解すること」「言葉を適切に使うこと」「新しいことを学習すること」などが苦手であり、一般的な「常識」と思われることを身につけることも苦手です。このため、真面目に取り組んでいても、誤解されることがあります。
なお、自閉症の人たちは、とても「純粋」で、自分の感じたままに話したり、行動したりすることがあり、感覚が過敏であったり記憶が抜群な人もいます。
世界自閉症啓発デー公式サイトよりhttp://www.worldautismawarenessday.jp/htdocs/index.php
より広い括りである「発達障害」には、自閉スペクトラム症の他に、「注意欠如・多動症(ADHD)」や「限局性学習症(いわゆる学習障害、LD)」などが含まれます。
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私の母は小学校の先生をしていて、養護学校や特別支援学校高等部に赴任経験があり、20年以上特別支援に携わっていました。
母の影響で、中学生のときに発達障害の本を読むうちに、「障害があってもなくても、こんな教育や支援が受けられたら子どもたちの発達に良いに違いない!」と思うようになりました。
私自身、忘れ物やうっかりミスが本当に多く、 「なんでこんなこともできないんだろう…」 といつも自分にがっかりしていました。
Eテレ「ふつうってなんだろう」
— 佐藤こと / 東京都北区 (@_satokoto) November 5, 2019
発達障害児の支援をしてる男性。子どもの頃コミュニケーションが苦手で、自分の話ばかりしてしまう。相手の表情が読み取れない。間が空くとさらに焦って話続けてしまう。
ううう、わかりみしかない…https://t.co/l2kjVY86mK pic.twitter.com/ndjPFWMxYZ
でも環境を整えると困りごとは減らせる、つまり自分自身がダメなのではないんだ、と気づきました。
母が「こっちゃん(私)の特性だとこれが苦手だよね」「こうやってみたら?」「脳が不器用なだけ、動作はできる」と導いてくれるようになってから、本当に生きやすくなりました。
自閉症や発達障害のことをもっと知りたいと思い、進路を考える中で 母から「日本の研究はまだまだ遅れているから、英語の文献が読めたらいいのにな~といつも思うよ」と言われ、英語圏の大学で心理学部に進学するきっかけになりました。
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発達障害が身近な方もそうでない方も、ぜひ今日から一週間、少しだけ関心を寄せてもらえたら嬉しいなと思います。