働き方にもっと多様性を!コロナで顕在化する障害者雇用の問題点

こんにちは、都政対策委員(北区担当)の佐藤ことです。 (毎回この書き出しに困っています)

実はご存じない方も多いのでご説明しておくと、わたしは株式会社ゼネラルパートナーズという障害者の就労を支援するベンチャー企業で広報として働いています。東京都北区で政治活動もしていますが、基本は週5フルタイムで働く会社員です。

先週金曜、ゼネラルパートナーズの取り組みをNHKさんに取材をしていただきました。

放送やウェブ記事の中でも取り上げていただいてるように、当事者からもテレワークへの要望は多く、また緊急事態宣言をきっかけにテレワークへ移行した企業も多いのですが、一方で今までの障害者雇用といえば主に事務職やアシスタント業務、あるいは軽作業のため、 職場への出社が必要なケースが現状多くみられます。また、「出勤しない」ニューノーマルが広がる中でこういった事務業務が減り、任せられる業務自体が減っている、という傾向もあります。

これは、障害のある方に任せられる仕事がないのではなく、今まで任せてこなかったという方が正しく、障害者の希望や能力は多様であるのに、障害者雇用のあり方が画一的すぎた、その問題がコロナ禍を機に一気に顕在化しているように感じます。

ゼネラルパートナーズでは、ひとつの解決策として、 在宅勤務でも可能な業務の多い、ウェブ制作などのITスキルを身につけてもらうことでテレワークを広げていきたいと考えています。今は渋谷と秋葉原の2か所で、ウェブやITに特化した就労移行支援事業所を運営しています。

わたしは元々広告代理店でウェブ制作をしてきたのでデザインにはうるさい方なのですが、毎回事業所にお邪魔するたびに利用者さんのポートフォリオのクオリティが目に見えて上がっているな~!と驚かされています。

しかし、まだまだ「障害者雇用=事務、軽作業」のイメージが強いのか、なかなか求人自体が増えないことが悩みです…。インハウスでウェブ制作ができる人材を求めている企業さん、障害者雇用もできる一石二鳥のチャンスですので、ぜひ見学会からお越しください。

とはいえ、障害のある方がみんな在宅でウェブ制作をしたいわけではありませんし、また出社できないことでコミュニケーション不足に陥り体調が悪化したという方もいらっしゃいます。

多様な働き方、またテレワークでも心身ともに健やかに働けるような工夫をもっと探っていき、政策にできるものがないか考えていきたいと思います。

そしてこれは障害者雇用だけに留まる問題ではないと思っています。障害のある方が働きやすい社会は、あらゆる人が働きやすい社会のあり方に繋がっています。子育て中の方や介護中の方、外国人や高齢者など、人口減少の時代の中でより一層大きな課題になっていくはず。民間人としても、政治家としても、この分野はライフワークとして取り組んでまいります。

取材の立ち合いで久々に出勤したら、緊急事態宣言以降の就労移行支援事業所の運営についても色々お話を伺えたので、次回はそのことについて書きたいと思います!

それでは今日はこのへんで。