6年前、ベビーカーを使ってはじめて知った都市部の育児の厳しさと北区のバリアフリー事情

こんにちは、佐藤ことです。

「ベビーカーとかまじ邪魔なんだけど 非常識な親」

こんなツイートを目にしてしまい、長女の乳幼児期の子育ての記憶をふと思い出しました。

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私は地方都市出身で、4人兄弟の一番上としてすくすく育ちました。年子の弟もいれば、一番下の弟は10学年離れていたので、物心ついてから高校卒業し実家を出るまで、ほぼずーっと家に「小さい子」がいるのは当たり前の生活。

なので、子連れが迷惑だとか非常識だと思ったことがまったくなく、むしろ迷惑をかけるのが当たり前では?子どもだし?くらいに思っていました。

そんな私でも、6年半前に長女が生まれ子育てをはじめると、なんだか周りの目線が気になって。

特に気になったのは、電車の中でのベビーカーの扱い。当時はネットでも「畳まないのは非常識!」という声が大きかったように記憶しています。でも、ベビーカーを使ってみて分かったんですけど、乳児と荷物があると、ベビーカーなんか畳めないんですよね…。

また、例えば北区の主要駅でいうと、赤羽駅は南口にしかエレベーターがありません。メインの北口からだとエスカレーターしかない。

(ちなみに!エキュートに行きたいときは、南口改札の駅員さんに「ベビーカーでエキュート行きたいんですけど…」と相談すると、搬送用の裏ルートを案内してくれるらしい。何その裏技…。笑)

王子駅は、横断歩道と都電の踏切と歩道橋で分断された中央改札にしかエレベーターがありません。区役所に行くには中央改札からだと飛鳥山公園の坂を上っても交番までいかないと横断歩道がなく、しかし中央改札から北改札に回るにはサンスクエア側からぐるっと3つは横断歩道を渡らないといけない…。

不便…!

抱っこ紐ならエスカレーターや、頑張れば階段もなんとかなるので、私は1人で出掛けるときはもっぱら抱っこ紐で行ってました。

それでも電車に乗れば、絶対に片道に一回は嫌な目に遭っていました。

「邪魔!」と耳元で言われたり、、

「しつけもできないのか」と怒られたり、、

足で蹴られたり、、

もちろん夫がいるときにはこういう目には”たまたま”遭いません。公共交通機関を使うたびに悲しさと悔しさで泣きそうでした。

地元で子育てをする友人や妹に聞くと、車移動中心だからか、あるいは周りも子育てしているからか、そういう経験はほとんどないらしいです。

車社会ではなく、公共交通機関も混んでいて、きょうだいも子育てしている親戚もいないから小さい子に関わったことのない人が増えている、そんな都市部ならではの子育ての厳しさかもしれません。

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しかしここ数年でも変化を感じています。

2019年には都営地下鉄に「子育て応援スペース」の設けられた新車両が登場。

2020年3月には、国交省が『(乗合バスで)二人乗りベビーカーを折りたたまずに使用できるよう取り扱うことを基本とします』と見解を発表。

また、国交省が2022年に作成したポスターでは、周囲の人に「電車やバスでは、ベビーカーは折りたたまずに乗車することができます」「ベビーカー使用者には、温かい気持ちで接し、見守りましょう」「エレベーターがない場所での上り下り、バスの乗車時など、手助けを申し出てみましょう」と呼びかけていたり。

二人目が生まれたら、勇気を出して、ベビーカーで街に出てみようと思います。

子どもは騒ぐし、言うことを聞きません。でも子育てが「迷惑」なんて、そんな社会はおかしいし、萎縮することがさらに少子化につながっていく。

それに、ベビーカーを使っていると、たくさんの不便さに気づけます。それは障害者も、高齢者も、きっと感じていること。

特に王子駅のエレベーターと区役所へのアクセスの問題は、再開発を待たずにどうにかしてほしいと思っているので、積極的に要望していきたいと思います。

それでは今日はこのへんで。