北区基本構想審議会を傍聴してきました!

こんばんは、佐藤ことです。

本日は、北とぴあで行われた第7回「北区基本構想審議会」の傍聴に行ってきました。

北区基本構想審議会とは…

北区では、北区基本構想審議会条例に基づき、北区基本構想審議会(以下「審議会」という。)を設置し新たな基本構想の策定を行います。審議会は、基本構想の策定に関する内容について調査審議を行う諮問機関です。

委員は、区民、区内団体推薦者、区議会議員、学識経験者により組織され、委員数は条例により30人以内とされています。

https://www.city.kita.tokyo.jp/kikaku/kihonkoso_shingikai.html

1年4ヶ月かけて行われた審議会も本日が最終日。最終答申の確認と、区長への提出がされました。この内容をもとに、北区の次の20年の基本計画へ落とし込みが始まります。

傍聴人にも最終答申のコピーが配られたので、審議会を聞きながらパラパラと目を通したのですが、まず内容が読みやすくてびっくり!

お役所の資料って読みづらいことが多いので(学童の申込書すら半泣きになりながら解読しました)、身構えていたのですが、中高生でも読んだらスッと理解できるくらい平易な文章で、構成なども分かりやすく工夫されているなと思いました。

最終答申は3月にアップされるとのこと。言葉尻などの細かい調整だけなので、内容気になる方は前回の審議会資料をご確認ください。

https://www.city.kita.tokyo.jp/kikaku/documents/kihonkousoushingikai6_concept-plan.pdf

次の20年に向けて、やるべきことが網羅的にまとめられていて、ここまでまとめるのは審議会の委員のみなさんも事務局を務める北区役所の職員の方も大変だっただろうな…と率直に思いました。本当にお疲れさまでした。

ただ!私としては気になることが2点ほどあります。

ひとつは「この内容、北区じゃなくてどの自治体でも当てはまりそう…」と思ってしまうこと。(偉そうにすみません汗)

ここから基本計画に落とし込むので細かく書けないとは理解しつつ、課題や施策が網羅されているだけに、北区ならではのビジョンがあまり見えないというか…。

「子育て支援に力を入れる!」「多様性政策を先駆けてはじめる!」「ITやベンチャーを誘致する!」と明言して特色を出し、成功している自治体もある中で、北区として何に力を入れるのか。

例えば渋沢栄一翁をもっと全面に押し出すとか、あるいは少子高齢化の課題先進区として最先端の高齢者福祉や多世代共生に力を入れるとか、そのくらい振り切った提案が基本構想の中で見えても面白いんじゃないかなとは思いました。基本計画の中でもっと深掘りされることを期待します。

ふたつめは(今日も複数の委員から指摘がありましたが)、せっかく多様性や共生社会についていい提言がたくさんあるのに、審議会メンバーに外国籍の方や障害者などの当事者がいないように見受けられたことです。

施策としてはあるのだけれど、そこに外国籍の方や障害者、LGBT当事者の視点がちゃんと盛り込まれているか気になりました。委員としての参加が難しければ、例えば部会などにゲストで参加してもらうとか、工夫してもらえたらよかったかな…。

また、基本構想の中にも書いてありますが、男女比もまだ偏りがあって、議長副議長など役職者が自動的になるから仕方ないと思いつつ審議会の区議会議員が全員男性なのも…うーん…。

そして、次の20年を見据えた基本構想なので、子どもたちや若者の声を聞く機会ももっと増やしてもよかったのではないでしょうか。パブコメや座談会もあったので、ある程度反映されているとは思うのですが、20年後に現役世代として活躍する若い世代の巻き込みはもっとあってもよかったかも。

とはいえ!基本構想はできたから終わりというわけではなく、これからより具体的な基本計画に落とし込まれていくところなので、今後を楽しみにしたいと思います。

それでは今日はこのへんで。