こんばんは、北区議会議員の佐藤ことです。
4月に出産し、生後3ヶ月の乳児を育てている私。「当事者だからこその経験をすべて政治に役立てたい!」ということで積極的に子育て支援事業を利用しています。
8/11-13に2泊3日でショートステイ型の産後ケアを利用したので、産後ケアレポをしていきたいと思います!
今、日本の妊産婦の死因の一位は「自殺」であり、産後うつやストレスから自殺や虐待が起きる可能性が高いのは産院の退院直後〜3ヶ月頃と言われています。
予防策の一つとして、厚労省は平成27年(2015年)に産後ケア事業を創設、推進されてきています。
私は第一子を平成28年(2016年)に出産していますが、当時北区では産後ケア事業はありませんでした。(産後ドゥーラさんの訪問事業は利用した記憶がうっすら…)
区議会の議事録を確認したところ、平成29年(2017年)の予算特別委員会で新規事業として説明されているので、ちょうど翌年から始まったようです。
北区の産後ケア
北区の産後ケアには、ショートステイ(宿泊型)とデイケアの二つがあります。
産後ショートステイは産後4カ月0日まで、3泊4日までの利用が可能。(1泊2日の2回、2泊3日の1回利用も可能)
自己負担額は、1日当たり3,000円。
産後デイケアは産後6カ月0日まで、6日まで(今まで4日だったのが今年度から2日増えた)利用できます。自己負担は1日当たり2,500円です。
双子など多胎児の場合は、産後ショートステイは2人目以降の子1人1日当たり1,000円、産後デイケアは2人目以降の子1人1日当たり840円で利用可能です。
(デイケアについては利用してから改めてレポします!)
利用の流れ
まず、妊娠8か月以降に産後ケア事業の利用事前申請が必要です。郵送もありますが、私は電子申請しました!
申請が受理されると、利用承認通知書がご自宅に届くので、利用希望の施設に電話等で予約をします。
私は出産した産院「スワンレディースクリニック」で産後ケアショートステイの受け入れがあったので、そこを選びました。
持ち物
スワンの場合は、館内着やタオル、歯ブラシ、スキンケア、母乳パッド、赤ちゃんの着替え、オムツ、お尻拭きなど、必要そうなものはほぼすべて用意があったので、
自分の下着と帰りの服、母子手帳、保険証、利用通知書だけ持っていけば大丈夫でした。
(利用通知書には施設記入欄があるので必ず持っていきましょう)
施設によって違うかもしれませんが、他の自治体では「持ち物が多すぎてつらい」というような口コミを見たこともあります。ただでさえ産後で疲れているときなので、持ち物がほとんどなくほぼ手ぶらで行けるのはとても重要だと思います。
過ごし方
初日は9:15にチェックイン。(午後チェックインも選べます)
どのように過ごしたいか、また相談したいことがあるか聞かれたので、「哺乳瓶拒否があるので、ミルクに慣れさせたい」という希望を伝えました。
そこから3日間のスケジュールはこんな感じです。
6:00 起床、授乳
二度寝
8:00 朝ごはん
12:00 昼ごはん
14:30 おやつ
15:00 シャワー
18:00 夜ごはん
22:00 最後の授乳
24:00 就寝
結局、哺乳瓶拒否は続き、ミルクは1日1回80mlしか飲んでくれなかったので、夕方〜夜は2時間おきくらいに授乳をすることに。
それでも、赤ちゃんを預けてゆっくりごはんを食べられたり(いつもは片手に抱っこしてごはん)、自分のタイミングでトイレに行けたり、読書や英語の勉強ができたり、
久しぶりに自分だけの時間を過ごすことができ、とてもリフレッシュできました(感涙)。
感想&気づき
結論から言うと、ものすごく良かった!
スワンは持ち物も少ないし、変にお説教してる助産師さんもおらず、ごはんもおいしくて本当に最高でした。
第一子のときは初めての子育てで、地域に友人もおらず、本当に孤独と不安でいっぱいだったので、その頃に利用できていたらすごく助かっただろうな〜〜〜と率直に思いました。里帰りできない人は産褥期をしっかりここで過ごしてほしい…。行政としては1週間程度が助成の限界だと思いますが、産後ケア自体がもっと一般化していくといいですよね。。。韓国や台湾は産後ケアホテルに数週間ステイするのが一般的だとか。日本の産後ケアもそのレベルになっていってほしい。
私はスワンで妊婦健診→出産したので、妊娠8ヶ月頃に受付の方が利用申請をすすめてくれましたが、一般的には認知度はどの程度あるのか、利用率も気になります。
他の事業でも言えることですが、利用開始の申請が面倒、そして書類で管理するのがめちゃくちゃアナログ…なのでマイナカードのICチップの空き容量でできるようにしたい。。
産後うつに近い状態の方が、自分からいろいろ調べて申請したり、持ち物を揃えたりするのは無理があると思うので、こういった子育て支援は利用までのプロセスを極限まで簡素化してほしいですし、使える事業を分かりやすくまとめたり、また助産師訪問の際にも改めて説明して利用を促進してほしいです。
自殺する妊産婦も、虐待死も、ゼロにしたい。
国や東京都の事業をうまく活用して、他自治体でも広がっていくといいなと思います。
それでは今日はこのへんで。